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ヒルLINK集

ヒル類は大型動物の血を吸うものがよく知られているため、その印象が強いが、それ以外の生活をするものもある。共通の特徴は体の前端と後端に吸盤を持つことであるが、その発達の程度は様々である。また、細長いぬめぬめするもの、動物の生き血を吸うものといった印象の動物にヒルの名を付ける場合もある。コウガイビル、肝蛭などはその例であるが、分類上は全く異なったものである。

環形動物一般に共通するが、体は細長い。この類の特徴として、外部形態の退化傾向が挙げられる。口前葉はほとんど確認できない。疣足はなく、貧毛類にはある剛毛すらほとんどが持たない。代わりに口周辺と肛門の下側が吸盤になっており、捕食活動にも運動にもこれを用いる。どちらか一方だけを持つものもある。一部に外鰓を持つものがある。 体は外見上は非常に多くの体節を持つように見えるが、そのほとんどは表面に環状のしわがあるだけで、実際の体節はより少なく、普通は34である。 しわがあるために明確ではないが、ミミズ類に見られるような環帯が体前方にあり、その腹面に雌雄の生殖孔が開く。雌雄同体である。 外見的には感覚器は見えないが、体前方の背面に眼点(光の強弱を感じるセンサーで電子顕微鏡で見える表面が凹んだ器官)があるものが多い。

体長0.2-40cmで多くは淡水に住むが、陸上や海水に住む種類もいる。肉食性で、主に小動物を食べるもの、大型動物の血を吸っているものなどがある。長く大型動物にたかって暮らすものは、寄生性と見なされる。小さい方では、例えばカイビルなどは1cmに満たない小さいもので、水草の上などを這いながら、小さな巻き貝などに頭を突っ込んで食べている。また特に大きなものには、ヤツワクガビルがいる。全長は伸びると50cmを越え、全身は鮮やかな黄色に黒の縦スジがある。湿った陸上に住み、これまた40cmにも達するシーボルトミミズなどの大型ミミズを丸飲みにする。 哺乳類に対しては、これを攻撃対象として吸血する種がある。ヒトについては川に入っているときや沼地やコケの生えている森林などを登山中に吸われていることがある。水田にはチスイビルが多く、水田での作業時に血を吸われる被害が普通であったが、これは農薬などによって減少している。ヤマビルは、サル、イノシシ、シカなどの増加につれて分布域を広げているとの話もある。2008年までに、ヤマビルによる被害が確認されていないのは埼玉県、大阪府、福井県、石川県、青森県、北海道、山口県、北部九州、四国である。ヒルは靴につくとシャクトリムシのように体の上の方に上がって行き、服の隙間(すそ、そで口、靴下と肌の間、靴のひもの合わせ目)等から、もぐりこんで、肌に吸い付く。かまれてもヒルの唾液に麻酔成分があるため、それほど痛みは無い。そのため、ふと気がつくと足が血まみれになっておりショックを受けることがあるが、実際に吸われたり流れたりした血の量はそう多くない。また、ヒルの唾液には、血液の凝固作用を妨げる成分が含まれているため、一時間程度は血が止まらない。通常傷は数日で治るが、こじらせた場合には数ヶ月長引くこともある。ただしヒル自体に毒性は無いといわれる。しかしまれに噛まれて強いアレルギー反応を起こす場合がある。主な種類はチスイビルやヌマビル、ヤマビルなど。尚、ヒルに血を吸われた際の処置の詳細については後述。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



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